ジェイクロのクスッと

日常の出来事、思ったこと、体験したことをクスッと綴る。趣味はカメラと旅行、時々カヤック。興味は歴史と経済とスピリチュアル。関心は健康。特化は別荘ライフと英語かな?

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 この文型の特徴を一言で言えば、「文の中にもう一つ文が入りました」とでも言おうか。


 5.第5文型:S+V+O+C(主語+動詞+目的語+補語)

 
 She is sick.  And I found it.  

 という二文があったとしよう。「彼女は病気だ」(S+V+C) と「俺はそれを知った」(S+V+O) である。
 
 これはこれで、文学的表現でありかも知れない。或いは思いつきで話せばこう言ういい方になるかもしれない。

 が、一般的な表現としては、「彼女が病気であることを知った」と、言うことが多いだろう。

 ならば、日本語と同じように、二つをくっつけてみよう。it のところに She is sick. を代入するのだ。すると、こうなる。

 I found she is sick.

 なんだ、これでも全然いい。ただしこの場合には、時制というルールが働いて、 is は was と過去形になる(found に合わせる)。

 これはよくみると文型的には、S+V+Oの形である。第3文型だ。

 これはこれで通常、I found that she was sick. というように she was sick という文節がO(目的語)であることをはっきりさせるために、that を前に置く。まぁなくてもいいのだが。数式をAB と表現するかA(B)と表現するかの違いくらいに思えばいい。しかし、これはどこまで行ってもS+V+Oである。
 
 さて、ここからが、腕の見せ所である。上記のS+V+CとS+V+Oを合体し第5文型を作るとしよう。なんということもない。それが、これだ。
 
 I found her sick. (S+V+O+C)
 
 ここで、気がついて欲しいのが、OとCの関係である。そこだけ取ってみると、その関係は、S+V+C、即ち、she is sick なのだ。この is に当たるVを「隠れV」と呼ぶことにしよう。

 それから、Sheは文の中に入ったことによって、herとなることが重要だ。つまり、I, you, we, he, she, they などの人称代名詞は、Oのポジションに入ったら、必ず目的格になる、ということは忘れてはならない。

 数式で表わすと、(S1+隠れV+C)x(S2+V+O)=S2+V+S1+C と言う具合になる。

 そしてこの文の特徴は、「俺は、気づいた」ということが主題であるといいうことだ。「気づいた」ということが強調される。さもなくば、上記の最初の二文のように、分けていっても一向に差し支えないということになる。

 仮に、「彼女は病気だ」が強調すべきで、「俺も気がついてはいるが」のような付帯的表現がしたいのなら、She was sick as I found. と言えばいい。が、ここではややこしくなるので、割愛しよう。as 以下は従属接続節である。つまりは「飾り」化だ。

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  I was watching them play baseball...

 ではどんな動詞が第5文型をとるか

 第5文型を取ることのできる動詞とその例文を挙げておく。第4文型では11あったが、こっちは、8個だ。もっとあるかも知れないが、これで十分だ。
 
 その前に、言っておかなければならないことがある。find と make は、第4文型の動詞でもある。S+V+O+O と S+V+O+C の両方がありうると言うことだ。
 これには注意が必要だ。最後が、OかCかを簡単に見極めることが出来れば、それほど問題ではないのだが、その語が名詞なのか形容詞なのかの判別が付かない場合、混乱する可能性がある。
 
 因みに、Cが名詞である可能性がある。そういうときは、その前にあるOとの関係をよくみよう。「隠れV」が be動詞である場合があるからである。She is sick. はいいが、She is a doctor. もあるからだ。

 1.find (略)

 2.call They call me a doctor. (私のことを先生と呼ぶ)

 3.name I named my dog Sandy. (犬にサンディと名付けた)

 4.keep Please keep your room clean. (部屋をきれいにしておきなさい)

 5.see  I saw him running along the street. (彼が走っているのをみた)

 6.leave Please leave me alone. (私を一人にしておいて)

 7.make The news made us pleased. (知らせに喜んだ)

 8.have I have her stayiing with my mom. (母と一緒にいてもらう)

She has her hair cut. (髪をきってもらう) 

 使役動詞というまた面倒な連中 だが使える

 上記の動詞群と混同しやすいのが使役動詞である。もしかしたら、「第6文型」とでも呼ぶべき文型かも知れない。(個人の感想である。一般的には学会においてその効用は認められていない。)

 つまりは、S+V+O+原形V という特殊形である。

 havemakelet がそれだ。とりあえず、忘れて貰っていいが、一応例文を挙げておく。

 1.have She had her son go shopping. (買い物に行かせた

 2.make She made her son go shopping. (買い物に行かせた

 3.let She let her son go shopping. (買い物に行かせた

 上記は三つとも同じ文章としたが、haveとmakeは、命令で行きたくもない買い物に息子を行かせたのに対し、letは息子が行きたいという買い物に行くことを許したというニュアンスがあるので、その違いにははっきりした使い分けが必要となる。 

 もう一丁、知覚動詞もいるぞ

 それからもうひとつ。ややこしいのが知覚動詞と呼ばれるヤツである。watchseehearの三つだ。これらもわかりにくい。第5文型なのか、第6文型なのかという部分だが、どっちもある。このあたりは、習うより慣れた方がいいだろう。

 これも、一応例文を挙げておく。上段が第6文型。下段が第5文型だ。

 1.watch I was watchig people pass by. (人が通り過ぎるのを眺めていた)

I was watching people passing by. (人が通り過ぎてゆくのを~)

 2.see (略)

 3.hear I heard birds sing. (鳥たちが鳴くのを聞いた)

I heard birds singing. (鳥たちが鳴いているのを聞いた)

 俺的には、上記の例は、好みの問題で、どっちでもいいだろ。。。というレベルだが、翻訳家などの専門家に言わせたら、大きな違いだ!と捲し立てるだろう。

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  I watched USA playing rugby against Argentina...

 真面目になりすぎたので、5文型の話は以上とする。次は、「飾り」の話が出来たらと思う。




倍率は高すぎても、気持ち悪くなるので、この8倍程度が丁度いい。スポーツ観戦には持って来い。バードウォッチングには若干向かない気がする。値段はいいが、性能もいい。
 

邪魔にもならず、バードウォッチングやスポーツ観戦にはとっても重宝する。堅牢性で、俺はSlik派だな。

 目的語が二つ。。。まぁ二股掛けてるみたいな感じ? ちょっと違うかな。

 4.第4文型:S+V+O1+O2(主語+動詞+第一目的語+第二目的語)

 BABYMETALの曲に、’Give me chocolate’(通称、ギミチョコ)がある。YouTube再生1億回以上の海外でも超人気曲だ。これが、今時の第4文型の典型例文であろう。第3文型では、目的語を一つしか取らなかったが、第4では、これが二つになる。どういう意味か、と言う話をしておこう。



 He gives me chocolate. これには「彼は、私にチョコをくれる」以外に意味はないのだが、S+V+Oの文が二個あって、それを一つに合体した、と思えば納得がいく。数学で言うところの、共通項で括るという作業だ。

 He gives me. 「彼は私にくれた」→ 何を?という話になる。
 
 He gives chocolate. 「彼はチョコをくれた」→ 誰に?という話になる。

 この二文を共通項で括れば、He gives (me + chocolate). となるわけだ。

 このとき気を付けなければいけないのが、語順である。第一(間接)目的語は「誰に」という情報がきて、あとに、第二(直接)目的語の「何を」が来るということである。逆に置くと、意味はそのまま逆になる。

 逆に置くことができないことはない。その場合は、He gives chocolate to me. と表現する。「私に」をこのようにとってつける場合には、to を付加すること。こうすると、to me は修飾語となり、目的語が一つになるので、文型としては第3になるということに注意。

 ここも、数式を例にとって説明しておくが、2xaという式は2aと表現できるが、ひっくり返すことは出来ない。ひっくり返すなら、ax2と表記しなければならない。こんな風に覚えておくといい。

 どんな動詞が使われる? そんなに多くはないんだが

 俺も、今回初めて知ったのだが、この文型を取ることの出来る動詞は11個しかない。探せばもっとあるとは思うが、これだけカバーしておけば十分だ。おなじみの動詞ばかりである。俺は、こいつらを「二股動詞」と名付けることにする。全部、紹介しておこう。

 1.give (略)

 2.tell   I told her my story.「俺の話を彼女に聞かせた」

I told her to visit her friend. 「彼女に友達のところへ行くように言った」
(第二目的語に行為を表わす不定詞がくるパターン) 

 3.show He showed me his work. 「俺に彼の作品を見せた」

I showed my doctor where my neck hurt. 「医者に痛いところをみせた」
(where my neck hurt は、目的節)

 4.lend Please lend me your camera. 「カメラを貸してちょうだい」
 
 5.send Please send me a copy. 『コピーを俺に送ってちょうだい」

 6.teach Please teach me English.「英語を教えてちょうだい」

 7.buy Please buy me colorate. 「チョコ買ってちょうだい」

 8.get Please get me beer. 「ビールをちょうだい」居酒屋での第一声。

 9.make Please make me a cocktail. 「カクテルを作ってちょうだい」

 10.cook Please cook us dinner. 「晩飯作ってちょうだい」

 11.find Please find me a place to live. 「住む場所見つけてちょうだい」


 二股動詞がどういう動詞の集まりかと眺めてみると、基本的には、人間の行為・動作に関係するものであると思われる。常に人が主語に来るかというと、そうでもないので、注意は必要だ。

 それから、get と make は第5文型でも使うので、混同しないように、よく見極めることも大事だ。

 受動態(受け身)ってなんだ

 この話も、しておかなければならない。一言で言えば、SとOが主客転倒するということになる。どうやってやるのか。前提として、Oが存在する文型、第3と第4だけが出来る離れ業ということだ。

  1.単に位置を入れ替えるだけではダメ
  
  2.ひっくり返すために、Be動詞+動詞の過去分詞という形を作る。

3.本来の主語の扱いに注意する。

 まず、入れ替えるだけではダメの事例を見てみよう。

 He kicks a ball. 「彼はボールを蹴る」という文でみてみよう。これをただひっくり返すと、A ball kicks he. となる。意味は、「ボールは彼を蹴る」となる。そんなわけねぇだろとツッコむまでもない。ひっくり返っても、元の意味は変わらないというのが、前提である。

 そこで、be動詞+動詞の過去分詞という形を作るのである。

 A ball is kicked by him. これが正解。これによって、それまで目的語だったヤツが、主語、主役に躍り出るのである。
 
 何故、そんなことをするのか。それは、主語であるボールのことを強調する為である。

 パニクって「焼き魚が猫に喰われた!」みたいな時、猫に話の重点があるのではなく、喰われてなくなった焼き魚が問題になる状況を考えれば納得だろう。「猫が魚を食べた」では、伝わらない。

 そして最後に、元主語の扱いである。上のA ball is kicked by him. の by hi m の部分だ。「彼によって」と訳される。動詞との相性によって、この by は、in, for 等に置き換わることもあるので、注意。

 この文の場合、A ball is kicked. 即ち S+V+Cという、例えば、He is happy. と同じ第2文型に変身したということになる。

「ボールは蹴られる」という文に、by him という「飾り」が付いたと理解しても良い。逆を言えば、誰が蹴るかは問題ではないときは、by him は省略してもいい。

 受動態の文例

 幾つか、形容詞なのかと見まがうケースがあるが、以下は受動態(be動詞+動詞の過去分詞)である。

  I am tired. (疲れさせられる)

  I was born in Texas. (生まれさせられた)

He is excited. (興奮させられる)

I am interedted in history. (興味を持たされる)

He is supposed to ~. (~すると思われる)

 形容詞と見分けが付きにくくなるが、-edとなっていれば、まず過去分詞と思って良い。born はbear 「出産する」という動詞の過去分詞だ。





 第5文型につづく。



ヘドバンギャー! 寝違えたときに、超助かる。







ギブミー、チョコレート!

 第2文型のところでも、少し触れたが、「~を」という情報を入れるとなると、それが第3文型となる。

 3.第3文型:S+V+O(主語+動詞+目的語)

 実際のところ、この文型が一番単純で、日本人的には一番わかりやすい。
 
 I love you. とか、You have a pen. という表現がこれに当たる。第2文型のS+V+CがS=Cという関係性を持っていたのに対し、こちらの場合、SとOの関係は真っ赤な他人。敢えて、記号で表わせば、S→Oだろうか。

 そして、Oは「~を、~に」という意味で、必ず名詞或いは名詞句となる。

 副詞が目的語より先に来るケースもあるが、この目的語があるかないかで、第3文型かどうかの見極めが簡単に付けられる。

 少し紛らわしいのが、動名詞(動詞のing形)や不定詞(to+動詞の原形)が目的語として入ってくる場合だ。
 
 動名詞はその名前のごとく、名詞である。I love plyaing the piano. のような場合だ。
 
 不定詞の場合は、名詞的用法の場合に限って、目的語になる。区別しにくいのが、副詞的用法の場合だ。何故なら、同じような場所に来るからである。

 さて、このように「Sが、他人であるOに対して、何かをしでかす」ということで、ここで用いられる動詞を、「他動詞」という。SとOが他人だからだ。

 面倒な自動詞と他動詞の区別ー例えば run の場合

 ここで、面倒なのは、同じ動詞でも、「自動詞」と「他動詞」の両方の性質を持つ場合がある、ということだ。

 「他動詞」だと思って文を読んでいたら、目的語がない!なんて言うこともあるので、そういう場合は知っている単語でも、もしかしてここは「自動詞」なのか?と疑ってみる必要がある。

 S+Vのところで、A girl runs. という例を引いたので、このrun という動詞を用いて、説明する。

 この run は、文字通り、「走る」の意味なのだが、例えば、She runs her dog. という表現がある。

 この場合の run は、 「走る」ではなく、「走らせる」である。「彼女は犬を走らせる」となる。リードを引いて、ドッグランを走るイメージだ。her dog が目的語になる。走って逃げていく犬の後を追いかけるのとは、意味が異なる。

 他動詞の run には「走らせる」という意味から派生して、「経営する」とか、「水を流す」などの意味も出てくる。用途多様な動詞である。He is running a restaurant. とか言えば、レストランを経営している、という具合だ。

 新しい動詞に出会ったら、「自」なのか「他」なのかの確認作業は結構重要である。そこがはっきりしない状態、或いは取り違えからくる混乱は、よくあることだ。

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 不定詞と動名詞の話

 さて、このS+V+Oでよく登場する「不定詞」(名詞的用法)と「動名詞」の話をもう少しツッコんでおこう。どちらも、Oとして働くことに違いはない。動詞の名詞化によって、「~する」が「~すること」になるわけだ。まずは例を引こう。

 I like to play tennis. 「テニス(のプレイ)がしたい」

 I like playing tennis.  「テニス(をプレイすること)が好きだ」

 若干のニュアンスの違いはあるのだけれども、今問題とするのはやめておく。文法上ではどっちもOK なのだが、ここでの一つの疑問が、したいとか好きとか言うときに、to play や playing を入れないとダメなのか、という話がある。
 
 抜いてみると以下のようになるが、意味が曖昧になるという欠点がすぐに露呈する。話し手としては、「テニスをプレイすること」という情報が重要なのであるが、これが抜ける。

 I want tennis. (テニスの何が欲しいのかが、はっきりしない。ラケットが欲しい?)

 I like tennis.   (テニスの何が好きなのかが、はっきりしない。試合観戦が好き?)

 不定詞と動名詞の違いはどこ?

 この両者の違いを雰囲気的な違いで言ってしまうと、ある条件下では、不定詞はどちらかというと、「現在・未来の行動」を示唆し、動名詞は「過去・現在の行動」を示唆すると言える。100%当てはまるかわからないが、大外れではないと思う。

 ここでは、上記の理解を踏まえて、不定詞と動名詞で意味が変わってくるケースを紹介しておく。例として、forget 「忘れる」という動詞を使う。

 I forget to go to the library.  「図書館に行くことを忘れる」

 I forget going to the library.    「図書館に行ったことを失念する」

 これは意味としては大きな違いだ。不定詞を使うと、「行かなければならない図書館に行かなかった」であり、動名詞を使うと、「図書館に行ったという事実を忘れる」ということだから、これを混同してはならない。  

 このforget と同じように、意味が違ってくる動詞をまとめておく。不定詞VS動名詞である。

 1. remember (することを忘れずにいるVSしたことを覚えている)
forget と同じ。

 2. try  (~しようと試みるVS試しに~する)
I try to put on the shoes. 「靴を履こうとする(小さくて入らない)」
  I try putting on the shoes.   「靴を履いてみる(似合うかどうか試す)」

 3. stop  (~するために止まるVS~することをやめる)
He stop to talk. 「話そうと立ち止まる」(不定詞の副詞的用法)
He stop talking.  「話すのをやめる」

 4. regret (~することを悔やむVS~したことを悔やむ)
I regret to say this. 「これを言うのは、残念なことですが」(これから言う)
I regret saying this. 「これを言ったことを、後悔する」(すでに言った)

 5. want/need (~したいVS~する必要がある)
I want to fix my PC.  「パソコンを直したい。自分で?」
My PC needs fixing. 「パソコンは直す必要がある。修理に出す?」

 この辺りの使い分けは非常に難しい。咄嗟には中々できない。こういう違いがあると理解するだけで、とりあえずは良しとするが、どうしても覚えるのなら、臨場感のある文章で覚えることだ。


 第4文型につづく。



 最近は電子辞書で単語を引く子供たちが増えた。が、俺は昔ながらの紙の辞書を強くオススメする。理由は、単語の持つ情報量が紙のページなら一瞥でわかるからだ。電子辞書では、一画面に現れる情報は限られて、その単語の全体像はわかりにくい。これは相当なデメリットである。 
もう一つ、紙はなんとなく捲って読むと言うことが出来るが、電子辞書ではこれなはい。

 では、第1に引き続き、第2文型の話をしよう。C(補語)という要素が加わることで、なにがどうちがってくるのか?

 2.第2文型:S+V+C(主語+動詞+補語)

 この文型の典型的なヤツが、This is an apple. である。このS+V+Cの最も特徴的な性質は、S=Cという数式が成り立つことである。This = an apple であることは、誰の目にも明らかである。I am a doctor. でも同じ。

 基本形としては、ここで来る動詞はbe動詞であるCには、名詞が来てもいいし、形容詞がきてもいい。「これは、バラです。」「このバラは、赤いです。」この両パターンが成立する。

 I am a doctor. の代わりに、I am happy.でもいいということだ。I = a doctor. I = happy. 要は、S=Cである。そういう同格なものをつなぐ動詞がbe動詞である。

 現在進行形も、これに近い感覚だ。I am running. I = running. happy は気持ちの状態を表わしているが、runningは走っているという肉体動作の状態を表わしている。動詞 ing は、現在分詞という呼称が使われるのが常だが、こういうアプローチをすると、それは動詞の形容詞化と言っても問題ない。いや、そう解釈すべきが妥当だ。

 これに似た形でもっとわかりやすい一例が、The story is interesting. であろう。「その話は面白い」ではあるが、interest は元々動詞(名詞もあるので注意)である。「興味を持たせる」とか「関心を引く」という意味だ。
 ing形になって、runningが「走っている」になるように、「興味を持たせている」という意味になる。これも、S+V+Cの一つの形だと、俺は考えている。

 最近よく耳にするようになった amazing! というのも、interestingと同類である。amaze は「面白がらせる、魅惑する」というような意味の動詞だ。ワンダフル!というより、アメイジング!のほうが、今風である。

 因みにここで出した、interest や amazeは動詞としては、「他動詞」になるので、The story interests. とか、It amazes.という風にはならない。必ず、興味を持たせた相手=誰をに当たる情報(目的語)が必要になる。これが次に出てくる第3文型。

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 五感動詞(命名by俺)

 さて、基本形では be動詞が来ると言ったが、実はそれだけではない。be動詞に置き換わることの出来る動詞群がある。その一つが、「五感動詞」だ。「知覚動詞」というのが文法にはある。それと被るところはあるが、若干違う。なので「五感動詞」とした。今俺がつけた呼称である。他所で使わないように。ワラ。

 即ち、「見える」(「見る」ではない)、「聞こえる」(「聞く」ではない)、「味がする」(「味わう」ではない)、「臭う」(「臭いを嗅ぐ」ではない)、「感触がする」(「触る」ではない)の5種類だ。つまりは「五感動詞」である。(括弧内は全部、他動詞の表現)

 では、一つ例を挙げておく。

  It looks bad. (何かを見て、それあまり良くないかも、というニュアンス)

  It souds bad.  (何かを聞いて、それあまり良くないかも、というニュアンス)

  It tastes bad. (何かを食べて、これまずいかも、というニュアンス)

  It smells bad. (何かの臭い、多分クサヤを嗅いで、臭い、というニュアンス)

It feels bad.  (何かを触って、肌触りが悪いとかいうニュアンス)

 これらの「五感動詞」は全部、be動詞に置き換え可能ということを頭に入れておくといい。しかし、It is bad. と「それは悪い」と言い切るより、「それ、悪くね?」くらいなニュアンスを入れることが出来るから、使い勝手がとてもいい動詞君達である。これを意識して使えると、「おぬし、出来るな」となってくる。「うふっ」ポイントである。

 badのところは、good, nice, interesting, soft, hardなど色々な形容詞を当てはめることが出来るので、表現の幅は大きい。

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 ところで、この五感動詞の中で、一つだけ変わり者がいる。それが、feel だ。これは、人の心の中の状態=気持ちを表現することが出来る。よって、主語は人でもOKだ。

 即ち、I am happy. を I feel happy. と置き換えることが可能である。be動詞だと、その状態がずっと続いている感じがする。
 が、feel happy ならば、何らかの外部からの刺激を受けて「幸せ」というニュアンスになる。

 How do you feel? と訊かれたら、オウム返し的に、Well, I feel so happy. とすればいい。美味しいモノを食べて、「とっても幸せ~」というのは、これである。

 happy以外には、good, sad, tired, sick, down (落ち込んでいる)などがよく使われる。

 変身動詞(命名by俺)

 さて、S+V+Cの形で、もう一つbe動詞と置き換わることのできる動詞群が、「五感動詞」以外にある。これを俺は、「変身動詞」と名付ける。「SがCになる」という意味を持つ動詞である。他所で使わないように。ワラ。

 become, get, turn などだ。もっとあるかも知れないが、今は思い出せない。ワラ。どれも、日本語訳的には、「~になる」という意味だ。be動詞だと静的状態を表現するが、こっちは、移り変わり(変化)を表現する。

They become red.

They get red.

They turn red.

 これらはどれも、「それらは赤くなる」という意味だ。葉っぱが紅葉したときには、こんな感じの表現が似合う。

 becomeに限っては、形容詞だけでなく、名詞もOKだ。例えば、He became a doctor. 「彼は医者になった」といういい方も可能。get, turnではこれは出来ない。ややこしくなるので、「変身動詞」はここまでにしておく。

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 もうひとつ、S+V+Cの文型でこれに触れておく。be動詞を使うパターンで、「~にいる・ある」という表現がある。

 「ジェイクロはどこだ?」なんて誰か呼んだとき、「俺はここだ!」と返事をする場合、I am here! と言う。I とhere は「=」ではない感じもするが、これは I に「俺のいる場所」という意味が含まれていると解釈すればいい。

 Where are you now? に対して、I am in the JayKuro shipping mall. とか言えば、自分のいる場所を説明できる。
 また、in の代わりにat を使うと、居場所はピンポイントになる。I am at the corner of KFC.「ケンタのところにいる」と言う具合だ。

 これは余談で、アメリカ人のオジサンに聞いた話なのだが、「今どこにいる?」と訊く場合、Where are you? とするのは上でも書いたとおりだが、Where are you at? と at を最後に付けてはいけないと、子供の頃、親に躾けられたそうだ。その返事が、I am at ~. となったとしてもだ。

 その理由は訊かなかったが、おそらくこの「at」には、非難めいた語調があるのだろう。母親が電話で子に向かって、「あんた一体どこにいるのよ!」と言っている情景が想像される。


 Here is/There isの形って何だ?

 これに類する「~がどこにある」の表現に、Here is/There is~というのがある。例えば、Here is a big box. 「ここに大きな箱がある」と表現する場合だ。
 
 これは特殊な表現法なのだが、元はと言えば、A box is here. 「箱がひとつここにある」であって、これが倒置 (SとCがポジションチェンジ)して、Here is a box. となったのである。
 
 何故かというと、「箱がここにある」ことが言いたいのではなく、「ここにあるのは、箱だ」と言いたいが為である。「ここ」が問題なのではなく、「箱」という情報が重要なのだ。

 同様に考えると、Here is a map. は、「ここに、地図がある」である。これに対し、The map is here. というと、「地図はここにある」で、「地図はどこ?」に対する返答的な表現となる。 

 或いは、There are many people in the shopping mall. は、「ショッピングモールには沢山の人がいる」なのだが、in the shopping mallというふうに、thereの具体的な場所を付け足して表現するのがパターンだ。

 hereは「ここ」なので、場所を特定するまでもないが、「そこ」となると場所を特定しなければならない。よって、付け足すのである。
 この場合、Many people are in the shopping mall.という表現(I am here. と同じ形)も可能だ。
 ただ、沢山の人がいるというのが前提で、そいつらはショッピングモールにいた、というニュアンスになる。

 次回は第三文型の話をする。



 これは上級者・英語教師向けの趣であるが、歴史から何故英語はこうなったというアプローチは、新しい英語の世界を見せてくれる好著。歴史読み物としてどうぞ。ワラ。


  






 
 

 英語には、5つの型しかないという現実。。。これで、全てのことが表現できるという現実。下のような、数式のような記号は、みんな見たことあると思う。5文型というヤツだ。

 英語は語順

1.S+V
2.S+V+C
3.S+V+O
4.S+V+O+O
5.S+V+O+C

 これ以外の要素は、全て、「飾り」または「繋ぎ」である。このことが、実は混乱の元、英語が嫌いになる元、なのだ。

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 さて、「英語は苦手だな」と思っている人、「英語ってどんなんだったっけ」と思っている人は、ちょっと聞いて欲しい。難しいことは書かない。(謝罪。すまん、後で見返したら、そうとも言い切れない)

 つまりは、「英語って、実はそんなに複雑じゃないから」という話。前にも書いたと思うが、英語が苦手な人は、日本語も苦手である。英語が苦手なのではなく、それは日本語が苦手だということに過ぎない。

 昔は、一旦社会に出てしまえば、英語を仕事や日常生活では殆ど使わないから、別にできなくても困らない、という時代があった。ところが、今の時代、そうは行かない。向こうからドンドンやってきてしまうのだから。インバウンドだ。
 で、今時では、英語ができる人と出来ない人、仕事でこれを生かせる人と生かせない人の差が大きくなる一方だという現実である。これが結構痛い。ボディブローの様に効いてくる。

 英語が得意だと言うだけで、仕事をしていれば必ずチャンスが広がるし、そこから収入も大きく違ってくる。このことは皆が肌で感じているはずだ。

 コンビニもバイトですら、英語が片言でもできれば、重宝されるし、時給も+50円くらい余計にもらえるかも知れない。かくいう俺は、英語が出来るようになって、これまで大分得をした。これは間違いない。

 まぁ、給料の話ではなくとも、人生の幅は間違いなく大きく広がる。もっと英語やっておけば良かったと後悔する人もいるだろう。が、遅きに失するという訳でもないのが、今の時代のいいところでもある。


 ということで、英語の基本、今日は5文型の話を少しする。中学英語のおさらいである。実は、文の構成要素は、主語(S)、述語(=動詞:V)、補語(C)、目的語(O)の4つ。これしかない

 そして、5文型は、上で書いたように、これらの要素の一部、または全部を組み合わせるだけの話なのだ。この辺は、おさらいの部分なのだが、学校では、比較級の話とか、現在完了形の話とか、不定詞の話とか、そういうのとゴッタで文型の話をさらっと流してしまうので、皆、混乱するのである。
 多分、ノルマをこなすことに必死な教師もその重要性をわかっていないだろう。

 5文型の話は、本来一番最初、中学一年一学期の一番最初の授業でやるべき内容なのである。何故なら、全てはそこから始まる。そして、日本語との比較・違いの理解がとても重要だからだ。

 いきなり、I am a doctor. と始めても、子供たちは、「いったいなんだ?」という反応になる。森を見せずして、森の中の一本の木を見せるがごとしである。

 ネイティブではない我々は多少なりとも、ゲームのルールを知った上で、参戦するべきだ。が、実際は違う。武器も渡されずに、いきなりバトルゲームに突入するようなモノである。

 そう、5文型の理解は、最初に告知されるべき、ゲームのルールなのだ。

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 1.第1文型:S+V(主語+動詞)

 これを、一言で言えば、「誰が何する」という表現パターンとなる。この場合の動詞(V)は「自動詞」という種類の動詞を用いる。というか、こう言う表現のときに使われる動詞が「自動詞」である。

 例えば、「少女は走る」という表現をするときは、A girl runs.である。S=A girl+V=runsの型だ。

 英語の場合、どの少女なのかをはっきりさせる必要があるので、不特定の一人ならば、a を付ける。特定できる一人ならは the となる。
 会話であれば、付けなくても通じるので、こだわる必要はない。会話なら、はっきりしない場合「どの子の話だよ?」とツッコミが入るので、ツッコまれてからでも遅くはない。

 現実的な話をすれば、「少女が走る」などという表現は、詩の書き出しでもなければ、まずありえない。This is a pen. と同じくらい、希で無駄な表現ということだ。
 では、いくらか現実的な表現として「少女が走っている」と変形しよう。これなら、そこから何か話が始まりそうな予感がしてくる。 

 では、どう表現するか。A girl is running. である。run が is running に変わった。これを現在進行形というが、文構造としては、S+Vの第1文型で変わりはない。(一般動詞→Be動詞+動詞のing形で現在進行形は完成する。)

 単純な文に飾りと繋ぎを追加すると。。。

 そして「少女が走っている」となれば、「どこを」「なんのために」という疑問が出るのは自然の成り行きだ。話す方も、目的があってそれを言っているわけだから、「どこを」くらいの情報を付け加えるのは当たり前になってくる。

 上の方で、5文型以外は、「繋ぎ」と「飾り」と言ったが、例えば、A girl is running on the street. と表現すれば、「少女が道を走っている」となる。
 このon the street が飾りの部分になる。文法としてはなくても成立するので、「飾り」と呼ぶ。(俺的表現ではある)或いは修飾語である。
  
 ところで、前置詞には色々あるが、代表的な at, on, in の3つは「時空」を特定する。時または空間(=場所)を表わす。この三つの違いは、at が「妥協なきピンポイント」、on は「大体その辺り」的なポイント、in は「その範囲の中で」的な時空を表わす。

 この、道を走る場合は、 その位置が移動する。また、道は空間と言うより、線に近いイメージなので、on(~の上に、で接している感がある)が感覚的に一番適当である。
 
 少女がどこを走っているか、わかった。では、「なんのために」という情報をついでに付加しよう。A girl is running after her dog on the street. これでどうだ。「少女は犬を追いかけ道を走っている」となる。こう表現すれば、大分状況が掴めてくる。

 つまり、after her dogを付け足したわけだ。「彼女の犬の後を」走っている状況は、表現としては、「犬を追いかけている」という話になる。

 ここでは、「道を」という情報より、「犬の後を」の方が重要なので、特段の事情がない限り、語順としてはこっちが先に来る。before/after は日本語化しているので、説明の必要もないが、これも「時空」を表現するときに使う。

 では、更に飾りを追加してみよう。A red-haired girl is running after her dog on the street. どんな女の子なのかという情報を追加した。red-hairedとは「赤毛の」という形容詞だ。レッドーヘアードと読む。ちょいと難しい単語を持ってきたが、女の子の特徴を際立たせることが出来る。

 もう一つ入れてみよう。A red-haired girl is running desperately after her dog on the street. 「必死になって」という意味のdesperatelyという副詞を入れてみた。runningの前(be動詞のすぐ後)においてもいいが、ここでは文の調子を取るために後においた。
 少女が、犬の後を、どんな様子で走っているのかを説明するためである。
 
 この辺りまで来ると、S+Vという単純な文が随分と複雑っぽくなってくる。が、あくまでも、基本はS+Vなのだ。情報量としては十分。これ以上、一つの文章に色々表現を突っ込みすぎると、長ったらしくなるし、わかりにくくもなる。
 それでも、まだ言い足りなければ、どうするか。「繋ぎ」を使うのだ。或いは、接続詞と表現してもいい。

 A red-haired girl was running desperately after her dog along the street, and stumbled. 「そして、転んだ」と追加した。この場合、and(そして)や but(しかし)を使うと、後に続くのは別の文である。だからカンマで区切る。

  都合で、過去形に変えたが、The girl is runing and stumbles. 「その少女は走っていて転ぶ」が文の根幹であり、残りは飾りであることに変わりはない。(ここへ来て、on をalong に変えたのは、俺の好みの問題である。「道に沿ってずっと」というニュアンスを追加したいがためだ。ワラ)

 それから、stumbleは結構難しい単語だが、runと同じ自動詞を持ってきたかったので、行きがかり上こうなった。スタンブルと読む。

 で、ここまで来ると、なんで転んだ?というのも気になるだろう。誰かとぶつかったのか? 

 ここは「石に蹴躓いた」ということにしよう。over a stone をstumbled の後にくっつけると次のようになる。A red-haired girl was running desperately after her dog on the street, and stumbled over a stone.

 overというのもこの場合は前置詞だが、「~の上方に」という意味だ。onと違うのは、接触してないという点だ。
 女の子は、石に蹴躓いた後、その石の上空をすっ飛んで行ったのだ。こけたという状況がこれで想像できる。

 こうなると、物語はここから始まる感がでてくる。このあと、And a man in black approached her. (黒服の男が彼女に近づいた)と続くと、何か怪しいストーリーが展開する予感。。。気のせいか。

LD0242

 さてさて、このようにして、最も単純なS+Vの文型だけでも、これに「飾り」と「繋ぎ」(これらは接着剤の様なモノ)を組み合わせれば、いくらでも、文章は書けるということがわかる。

 「飾り」や「繋ぎ」には色々なモノがあるので、それは追々紹介したい。   

 ところで、この第1文型で重要なのは、言うまでも無く、Vである「自動詞」である。なんで「自」なのかを考えてみたいが、端的に言って、これは自分(S)自身に働きかける動作を表わすからである。
 She runs. 走るのは彼女自身である。何かを走らすのではない。The sun shines. 輝くのは、太陽自身である。何かを輝かすのではない。A bird flies. 飛ぶのは鳥自身である。何かを飛ばすのではない。ここでいう、「何か」に相当するのは、O(目的語)である。それが出てくるのは、第3文型以降の話だ。

 重要なのは、どんなに長く、複雑な文章でも、その文の根幹、その文型を見極めることであり、使いこなすことである。「飾り」と「繋ぎ」はあくまでも脇役なのだ。

 宿題や課題でわからないこと、もっと知りたいこと、そんなのがあれば、お答えしよう。コメント欄書き込み歓迎するぜ。

 第2文型の話につづく。 



 最初は面倒くさいが、説明のパターンに慣れてくると英語で英語を理解する楽しさ?を味わえる。語彙を増やす意味でも、一度はトライしてみるべき。(大学受験にも有用だと思われる)
まぁ、これは初心者に返ったばかりの人が使うモノではないけど。






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