一本橋!渡れなくても、「第一段階」をクリアできるのか?

 愈々第一段階も最後となった。当然、「見きわめ」という儀式?がある。巷の噂では、一本橋もこの時点で渡れなければ、見きわめ不合格となるという話を聞いた。

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 教習開始前の不安そうなオレ。。。見きわめ通らず、意気消沈して帰路につく近い未来を想像している最中。 いつもより、口数も少ない。ワラ。

 これまで一本橋を20回くらいトライして、3、4回しか通過できていないオレが第一段階を一発突破できる可能性は低い。というか、もう1、2時間は第一段階で練習しないとイカンだろうと思った。まぁ、時間と金を掛ければいいだけの話なのだ。。。が、そう割り切ることも難しい。

 この日の1時間目は、何故かAT車教習。。。よって調子が狂った。なにせ、スクーターなのだ。「やめてくれよ」と思った。MTならクラッチであるはずの左手レバーが後輪ブレーキなのだ。。。ニーグリップもない。エンジンのレスポンスも何か違う。出だしが悪い。なので、少し余計にスロットルをひねらなければならない。これが、MT車に戻ったときの感覚のずれの原因となる。

 事前に、「AT車では卒検のルートを走りますから、ルートを覚えてきてください」と言われていたので、ここはしっかり覚えてきた。
 何度も同じコースを巡っているうちに、今どこだっけ?的な戸惑いはあったが、まずまずコースは実地で確認することが出来た。が、一方で一本橋の練習は出来ずじまい。

 因みにこの日はAコースを走ったが、Bコースとの違いも確認できた。Aの派生がBという、違いは曲がる場所が二カ所違うだけと言うことがわかったのは収穫。この学習は、自らを余計なプレッシャーから解放した感がある。

 2時間目は、通常のMT教習に戻った。課題コースを中心に、中でも一本橋とスラロームをたっぷり練習した。特に一本橋は教官のマンツーマン指導で頑張ってみた。が、渡り切れたのは2、3回。失敗は8回くらいだったろうか。何度も言われたのに、中々出来ないポイントは以下の通りだ。理屈で覚えるのは無理っぽい。頭の悪さ、老人脳の限界である。

 1.ニーグリップをしっかり。特に、左足がルースになる。左足はオレの場合特にひねくれているのは、前から知ってはいるのだが、これがオレの足を引っ張っている。整体に行って骨格?矯正して貰った方がいいだろう。

 2.目線を上げて、ずっと先を見る。これが、気がつくとすぐ目の前のタイヤの先辺りを懸命に見ている。とにかく落ちたくないの一心だ。

 3.上体の力を抜く。これも何故か出来ない。常に、上半身、腕、肩がガチッガチになる。バランスが崩れ始めると、上体で体勢を回復しようとするのだが、どだい無理な話。最後は曲芸乗りに変身する。
 下半身を安定させ、上体はリラックスがいい。と言われるのに出来ない。ワラ。

 4.ハンドルを小刻みに動かす。1~3が出来ずにいるので、ハンドルがどうとか言える段階にない。一本橋に乗り損なった後にやることがないので、右に左にハンドルを動かす練習をして、お茶を濁している。

 5.スタート地点では、ある程度スピードをあげること。まずは真っ直ぐにバイクを停車させ、スピードを出して一本橋に乗り上げたほうがいいみたいだ。が、なんとなく、そろりと発進してしまう。よって、ふらつくのだ。で、真っ直ぐに進めずに乗り損なう。

 こう書いてみると、結局何も出来てないじゃないか、ということを痛感する。言葉でわかっていても、それが実践できない。練習しかない。AT車に跨がっている暇はない。ワラ。

 まぁ、結局この日の一本橋は打率二割程度だったが、なんとかお情けを頂戴し、第一段階を通過した。クリアしたということではない。が、教官から、「次回からは第二段階です」と言われたときはマジかと思った。あざっすという言葉が頭の中で響き渡った。

 きっと後が詰まっているのだ。いつまでもジジイ一人にかかずりあってはいられない事情が学校側にあるのだろう。まぁ、世の中はそのように出来ている。
 第二段階でも、一本橋は練習できる。良しとするべし。。。

 教習終了後、第二段階の予約の受付が可能になった。あいかわらず混んでいる。第二段階の開始は3月14日となった。三週間後だ。ちょっと時間が空くことの不安があるが、ここは仕切り直しといこう。
 全てがうまくいけば、GWには卒検というスケジュールを組むことが出来た。

 てなわけで、第一段階突破を記念して、翌日曜日には、都内のBMWとハーレーのディーラーに出掛けた。お調子者である。

 まずは、BMWから。

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 もう免許を取ったかのような態度のオレ。いや、まだ第一段階突破である。
 こいつは、BMWのR1250RSというスポーツモデル。BMWを選ぶのなら、コレだろうということで、説明をたっぷり聞いた。
 電子制御系、スマート機能系ガジェット感満載モデルである。

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 こっちは、R1250Rという、RSのカウルを取り除いたかのようなバージョン。スタンダードのシートでは足つきが悪く、つま先立ちである。が、セールスの兄さん曰く、このくらいが運転にはいいのだとか。
 ちょっと午後からツーリングに行くか、とか、近くのイタリアンでもランチ行くか的な、チョイノリの気軽さではこれはいいスタイル。
 が、ABSの介入が早すぎるというネット上の評もあり。急制動には注意が必要とも言われている。

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 これは、ハーレーのようだがハーレーではない。R18とかいうれっきとしたBMWのレトロ?モデルだ。300万円する。
 偶々停まっていたので、跨がらせて貰った。値段関係なければ、これを選ぶだろう。

 で、次はハーレー。


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 名前はわからない、やっぱり300万するモデル。目の前にあったので、とりあえず跨がる。フォーワードコントロールというのかペダルが前方にあるハーレー独特のデザイン。
 身体が異様に固いオレの場合、足全体の背面が突っ張って、これはきつい体勢ではある。いかにも身体が固そうなのが見てわかる。ワラ。そして今更ながら、後頭部が絶壁なのに気づく。

 ところで、ハーレーのモデル名の多くが、FLOMGとか、FXWSAPとかいうアルファベット配列が多いので、モデル名が中々覚えられない。


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 これは、XL1200なんとかというモデルだったかも知れない。タンクが小さいモデルだ。本当は、これくらいこぢんまりしたバイクがオレにはお似合いだとは思う。
 実は、ネット上にあったXL1200Cという中古モデルが見たくて、態々この店に来たのだが、何故かどこにも見当たらなかった。事前に察知して隠したか?

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 こいつは、FLなんとかというモデルだと思う。でかい。スピーカーやらなにやらが付いていたかも知れない。将来ひょんなことで、このくらいデカいヤツに乗るチャンスが来るかも知れない、が、来ないかも知れない。
 まぁ、その前に、このデカさだとガレージが欲しくなる。となると、無理だな、に落ち着く。

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 こいつは、ストリートボブというやつだ。ハンドルが上の方にあり、なんかヤンキージジイ?ぽくてヤダなぁと思っていたが、この体勢が結構しっくりきた。腕が疲れないか?という印象なのだが、実際に跨がってみると、印象が変わった。足つきはベタベタで、安心感がある。
 これまで、タンクが小さめの13Lなのでカタログ上ではコイツはノーマークだった。チューブタイヤでスポークという点も懸念点になるが、一気に選択候補にのし上がった。

 ハーレーの場合のオレ的問題(巷間言われているところのハーレーの悪いところ)が、ブレーキ性能に対する懸念とバッテリーあがりの心配であることに変わりはないのだが。どう妥協するのかが問題。

 帰り際に、5末にストリートボブを新車注文したら納車はいつ頃になるか訊いてみた。二ヶ月くらい掛かるとセールス兄さんは説明したと思うが、まぁだったら三ヶ月は掛かるだろう、というのがオレの見立てだ。
 ということは、9月までは乗れない、と言う話になる。もう22年モデルの話も出てくるタイミングだ。

 なので、もっと早くに乗りたいとなったら、注文時にそこにある中古バイクをチョイスするという選択肢も出てくるだろう。
 もともと、中古車は想定しているのだが、ハーレーの場合、高年式の中古と新車の価格差があまりないという事情も加味する必要もありそう。

 ところで、バイク選びは結局のところ、実車を見てみないとわからないというのが、この日の感想である。カバちゃんの時も、Hobby君のときも、カヤックの時も確かにそうであったし。ふむふむ、なるほど。

 この調子で、しばらくはディーラー巡りを続けるつもりだ。免許を取れば試乗も視野に入ってくるが、試乗車は都合良くは存在しない。メーカーに限らず乗って確認できるチャンスは多くないだろう。

 こうして、BMWとハーレーの気になる新車見積もりを手にすると、無事サンチャンの待つ我が家へと直帰した。