十津川でのカヌー試乗を終えると、藤田社長と2月のパシフィコでの再会を約し、無事帰路へと着いた。

 それからの3ヶ月ほど、俺を悩ませたのは、マイ艇のカラーだった。兎に角、世界に一つしかないカラーデザインが欲しかった。

 色サンプルを全部藤田さんから貰ってきていたので、それらを色々組み合わせてみては、ああでもない、こうでもないと悩んだ。二色でいくか、三色でいくかも悩みどころだった。色数を増やせばそれだけ価格も上がる。

 そんなことをしている内に、あっという間にパシフィコがやってきた。ボートショウというヤツだ。メインはクルーザーやモーターボートの展示会で、カヤックは、オマケ的な扱いではあった。

 フジタカヌーの関東での販売店はいくつかあったが、クリアウォーターという千葉のお店がこの日のフジタカヌーとコラボ出展していた。クリアウォーターの社長は、清水さんだ。
 カヌー本体のデザインを決めたあと、清水さんに道具一式、揃えるのを手伝って貰った。



 で、肝心のカラーだが、三色に決まった。そのころ内には熱帯魚がいたのだが、その中に、ブルーダイヤモンドテトラというヤツがいた。コイツの配色を失敬した。


 
 魚とは逆なのだが、頭から、オレンジ、シルバー、グリーンという組み合わせだ。できあがるまでは、どんな雰囲気なのかは見当が付かない。できあがるまでのお楽しみだった。

 先に出してしまうが、これだ。世界に一艇だけのマイカヤックだ。社長が、できあがったときに、写メで送ってくれた画像だ。

 IMGA0843

 何じゃらかんじゃらで、50万円近くの買い物になった。ワラ。それで、注文が終り、納期が一ヶ月後ということになった。

 それで、俺は言った。できあがったら、取りに行きます、と。

 このとき買いそろえたものを一応リストしておく。

 ー Alpina460EX(EXというのは、船底が強化タイプとなっている)
 ー パドル(紫のパドルが不人気色と言うことで、安かった)
 ー ライフガード 2セット
 ー 浮力体(前後挿入の浮き袋)
 ー ビルジポンプ(浸水したときの掻きだしポンプ)
 ー 防水バッグ(フジタカヌーオリジナル。貴重品等の物入れ)
 ー フットブレイス(漕ぐとき踏ん張る用の足かけ)
 ー フロアマット 3ピース
 ー パドルフロート(チンの時パドルをてこ代わりにする)
 ー フジタカヌーのロゴ入れ

 4月1日に出来たよーメールがあって、上の写メを受け取った。そして4月中旬にフジタカヌー再訪が決まった。




前も紹介したが、これがあると艇が抜群に安定し、安心感が倍増する。前後に着けた方がいい。もっとも、フジタカヌーを買わなければ無用の長物ではある。

 



まぁ、こっちの方が、使い道はあるな。ワラ。武漢の洪水で、子供がこれで遊んでいたし。