ジェイクロのクスッと

日常の出来事、思ったこと、体験したことをクスッと綴る。趣味はカメラと旅行、時々カヤック。興味は歴史と経済とスピリチュアル。関心は健康。特化は別荘ライフと英語かな?

2022年02月

 前立腺癌の治療を東大放射線科で受けるには、予約が必要であった。電話で話すと、紹介状やら診断書関係の資料をファックスするように言われた。
 プレパラートとかいうCDだかフロッピーだかを郵送する必要もあったが、なんだかんだで2週間後には診断の予約が取れた。

 東大病院。。。オレも愈々東大に行く身分になったかという感慨。。。上野不忍池の裏手である。病院が東大キャンパスの中にあり、その東大自体がこんな場所にあるということを初めて知った。

 担当医は山チャン(仮名)である。診断時、何故か名刺をもらった。オレの名刺も渡した。オモロイな、山チャン。先々の予約も、直メールで良いという。オモロイぞ。そっちの方が、話が手っ取り早いということだろう。さすが、東大だ。ワラ

 問診の結果、MRIと骨シンチ(骨に転移がないかを調べる)という検査を受けることになり、その後に、どっちでもいいと言われたのだが、今いまの状況を把握するべく生検を受けることに決した。
 治療方針はそれらの検査の結果を受けての判断になるという。で、只痛い目に遭うために、本郷くんだりまで出掛けるのはいやだったので、地元でやる、という話になった。

 年を越した後、MRIと骨シンチの検査を東大で受けた。それらの結果が出るのを見計らい、生検の予約の為に地元の有紀のところに戻った。
 そして相談の結果、10日後の2月4日からの2泊3日コースとなった。実際は、ガクブルである。あの痛い痛いをもう一度やるのだ。ざけんなよな。

 入院当日朝、幸い個室が取れた。個室料金、一日7,700円で3日なので宿泊料金はしめて23,100円なり。この時点で、既に覚悟(諦念か)が出来ていたと思う。好きにしろ。ワラ

 Day1
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 朝10時に入院手続きを済ませる。部屋に案内されると、オレは気分オフモードに突入。看護師のおばちゃんがやってきて、早速点滴が始まる。何で点滴するのかは理解していない。
 やがて昼飯を与えられると、しばし休憩。Wifiはあるのだが、オレの個室は電波が悪い。そうこうしているうちに、死刑執行人がオレを呼びに来た。

 泌尿器科の手術室には、死刑執行立会人のオバチャンが嬉しそうに出迎えてくれる。「はい、そこのベッドに横になって、ケツ出してぇ」とか言われながら、言うとおりにすると、オレのケツをピシャピシャ叩く。
 やがて、死刑執行人の有紀が嬉しそうに入ってくる。「はい、じゃぁ始めましょう」的なコトを言うと、ヤツは、容赦なくオレの肛門内部に指を突っ込む。すると、何やら塗りたくる。まぁ、麻酔薬だろう。その後、麻酔の注射だ。オレは、多めによろしくと懇願する。「あいよ」と有紀は愛想良く返事する。ワラ

 今日の仕置きは12発。前回と一緒だ。なんだかわからんモノがケツの中に入ってくる。「いくよ」「あいよ」の合いの手と共に、バチンと音がする。「うっ」と思うのだが、前回ほどの痛みはない。小娘にやられている分、多少なりとも気分が和らぐのかもしれない。ワラ

 見たことのないモシャモシャ頭のオヤジがいつの間にか来ている。有紀のお目付役に違いない。オレは練習台なのだ。ワラ
 ホチキスのパチン、パチンという音がつづく。12発は結構長い道のりだ。プローバーだかなんだか分らんが、ツッコまれている棒?の先端がホチキスを打つ場所を微妙に移動する度に、変な痛みを感じる。

 その内、肛門の中が、ホカホカしてくる。タバスコを塗りたくられたような、ポッポとする強烈な刺激だ。ここは我慢のしどころ、山場だ。
 それでも有紀のおかげかどうか分らんが、進行はスムーズだ。ところが、なんかの拍子に、オレの前立腺君は我慢しきれずに出血した。有紀が、「血が出た~」とか言っている。まぁ、前回も出血はあった。なので、そういうもんだ。

 なんとか12発打ち終わり、棒は無事引き抜かれた。そして大量に血がでたので、「止血しま~す」とか有紀がいうと、大量に肛門に包帯をツッコまれた。まぁ、これはオプションサービスだな。ワラ

 ここまで、ものの15分程度であったろうか。無罪放免になる。どうにかして、起き上がろうとして、股間を見ると、今度はチンコから出血しているではないか。チンコから血だよ。どうすんだよ。そういえば、ケツに包帯をツッコまれているときに、チンコの先端に、ぬるっという感触があった。
 有紀の姿はもうなく、仕方なく立会人のオバチャンに、チンコが大変だ!と訴えた。ワラ すると、オバチャンは、ぞんざいにチンコについた血を拭き取ってくれたのである。

 処置室を出ると、部屋付きのオバチャンが、オレを迎えに来てくれた。ケツの中が熱い。。。何故かは知らんが、車椅子に載せられ、病室へと戻ったのであった。
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 部屋に戻ると、また点滴タイムが夕方までつづく。生理食塩水と抗生物質系のパックの2本だ。そして、とにかく水を飲めと言われた。前立腺から出血した血が固まると、小便が出にくくなる、という。出が悪くなると、今度はチンコ串刺しの刑がまっているとモシャモシャに脅される。ワラ

 幸いにも、小便はひっきりなしに出た。が、有紀にツッコまれた血の包帯が、尻尾のようにケツから垂れ下がってくる。これが邪魔だった。自分でツッコミ返す勇気はない。
 血は止まった訳でもなく、パンツは血まみれだ。

 夕方、「あとで詰め物を取りに行くね~」と言っていた有紀がやってきた。早速、これなんとかしてくれと言って、ようやく尻尾を取り除いて貰ったのである。

 小便の度に血尿がでたが、大きな出血は、その日のうちには止まったようであった。

 Day2

 二日目は、終日点滴である。生理食塩水と抗生物質的なヤツを時間を掛けて注入する。暇と言えば暇である。昼寝するか、メシを食うか、仕事の電話会議を傍聴するかくらいしかやることはなかった。

 午後に有紀がきた。この病院に来てまだ半年なのに、上の命令で2ヶ月後には別の病院に転勤することになったと言った。実は、知ってた。が、オレは知らんふりして驚いて見せた。
 で、後任は、美人の女医が来るとも言った。なので、有紀も美人だと言ったら、これ以上ないくらい顔を真っ赤にして、「いやいやいや、私なんか、レースにならないですぅ」と即座に否定した。いや、オマエ、その顔の赤らめ方から察するに、勝負してんだろ。。。とはさすがに言えなかった。
 初いヤツだなぁ。女医ではあるが、ちょっとペットにしたくなった。ワラ

 Day3

 この日は、朝飯の後の退院の手続きだけだった。日曜の朝なので、会計は後日。2泊3日の旅の総費用は、5万7千円なり。あとで、請求書が来て知った次第。 

 有紀に2週間は飲むなと言われた酒を、その夜は飲んで退院を祝った。とりあえず、最大の難関をクリアした。

 微妙にあった血尿は、4、5日で収まった。

 そしてこれは2週間後に分った話であるが、癌細胞に成長の兆しナシ、3年前の生検時の結果と変化無し、という結論であった。毎日、ブロッコリーを食っているせいかもしれない、と思った。
 勝者はオレである。ワラ。
 

 

 

   前立腺癌の治療方法の選択に悩む

 前立腺癌をモニターする指標にPSAというのがある。オレ的健康診断オプションアイテムである。

 かれこれ3年ほど前だった。このPSA値が異常値を示した。このとき医師に、精密検査を勧められた。それが、生検と言うヤツだ。

 ケツに得体の知れない機材?をぶち込んで、直腸内から、前立腺に向かって針をぶっ刺して、組織を採取する。

 2泊3日の入院検査というコースだった。検査で入院という目新しさもあって、やってみることにした。が、結果的にはこれが、糞痛かった。
 言うなれば、ケツの穴の中で、ホチキスをぶっ刺されている拷問なのだ。ワラ。刺さる度に軽い衝撃と共にバチッと音がして、やがてタバスコを塗りたくられたようにポッポとする痛みが襲って来る。こんなの、聞いてねえぞオラ。
 このとき思ったのが、これを毎年とか無理、精々3年に一回にしてくれと、心から思ったのだった。

 で、この度、その3年の賞味期限が切れた。

 半年前に、担当医が有紀(仮名)という若い女医に代わっていた。ちょいと何かを言うと、ポッと顔を赤らめるウブな小娘だ。ワラ。
 で、コイツが、盛んに、「今のうちに、前立腺取っちゃいましょう」としきりに勧めてきたのである。おいおい、簡単に言ってくれるなぁ、というのがオレのリアクションだった。しかもそれまでの「様子を見ていきましょう」という既定方針の180度転換である。

 治療の選択肢は、腹を掻き切って前立腺を摘出するか、ロボットを使って、腹に3カ所くらい小さな穴を開けて遠隔操作で前立腺を摘出するかの2択だという。


 ニワトリでも捌いて、やきとりでもするのか? ダヴィンチなんとかというロボット援用手術だ。

 実はこの時点で、治療方法には大まかに言って、全摘外科手術と放射線ニードルを前立腺内に埋め込む(小線源なんちゃら)という2種類の方法があることを知っていた。
 あとは、放射線治療というのがあるが、こいつは末期に近いケースで用いられる治療法で、フェイズ1のオレにはちょっと違うと考えていた。

 が、有紀のヤツ、全部摘出しか治療方法はないと抜かした。で、オレはコイツ、上からの指示で、ロボット手術設備の稼働率を上げろという指示を受けていることに気が付いた。なので、そっちに誘導したいのだ。誰が上なのかは知らんが、闇の組織であることは間違いない。

 調べてみると、全摘とは、前立腺以外に、精嚢も取り除く。YouTubeで手術のシーンも観た。糞痛そうだ。しかも2~3週間の入院だ。それだけで済むはずもない。ワラ。

 今更あってもなくても良いのだが、前立腺と精嚢を取られて、女体化したらどうするんだ?という一抹の不安が横切る。しかも、術後しばらくはオムツ生活というではないか。排尿のコントロールが難しくなるのだという。80ならまだしも、まだ63才だ。しかも仕事もしている。

 まぁ、全身麻酔というのも怖いし、ちょいと全摘はないなと考えた末、小線源というニードルを60本くらい前立腺内にぶち込む治療法しかないなと考えるに至った。
 3ヶ月に一回のPSAモニター(なんとかサーベランス)も面倒だ。有紀に治療を勧められるのも、なにかの縁であろう。今がタイミングなのかと思った。

 翌日に有紀の診察を控えた夜のこと。偶々YouTubeで前立腺癌の全く別の治療方法の動画を目にした。それが、IMRTというヤツだった。一言で言えば、放射線治療である。
 なのだが、これは5日通えばいいという、画期的な治療方法であった。しかも一回の治療はものの15分程度。ベッドに横たわっていれば良いだけの、メチャ簡単な治療だ。
 これしかないと思った。

 翌日、有紀の診察だった。そのとき、IMRTでやる、と宣言したのである。ヤツはそんな治療方法があることを知らなかった。そんなのあるんだ的な反応である。オマエ、知らんわけないだろうと、オレは心の中で罵ったが、小娘は本当に知らなかったという可能性は排除できない。ワラ。
 てな訳で、オレは有紀に、紹介状を書いて貰った。

 行き先は、東京本郷の東大病院であった。


 ダヴィンチとこれを比べてみろって話だ。見た目はほぼメドベッドである。ワラ

 丁度これを書いているとき(2月21日)、俳優の西郷輝彦さんが、前立腺癌で死去したとのニュースが届いた。フェーズ4だったという。医療技術の進んだオーストラリアで治療はしていたと言う。75才でも死ぬのかという感想をもった。
 ご冥福を祈ります。 
 

 

ビッグボス!

 新庄、監督ありじゃね?とどっかで呟いたとき、なのあるわけないと一蹴されたのは、半年くらい前だったか。。。

 が、今や、ビッグボスなきファーターズこそがあり得ないほど、新庄監督が当り前の日常となった今日この頃。まさに、隔世の感がある。ワラ
 ここまで春季キャンプの練習試合を5試合ほどやっているが、2勝2敗1分の五分の成績で、他チームに一方的に圧倒されている訳でもない。試合内容を見る限り、これ、いけるんじゃね?と思わせてくれるにも十分の出来映えだ。

 ちょいと気が早いが、開幕予想スタメンを記しておく。これが結構難しい。いい意味でだ。ビッグボスは五十幡を四番にするとか言っているが、ここではオーソドックスな打順で、考えておく。

 1.センター 五十幡 (2割7分、5本、80盗塁)
 2.ライト  万波 (2割5分、10本、20盗塁)
 3.レフト 近藤 (3割3分、20本)
 4.サード 野村 (3割0分、30本)
 5.DH 佐藤 (2割3分、20本)
 6.ショート 石井 (2割7分、15本)
 7.ファースト ワン (2割6分、10本)
 8.キャッチャー 清水 (2割0分、5本)
 9.セカンド 水野 (2割2分、0本、10盗塁)
  ピッチャー 上沢

 これで、守備は大分安定するだろう。怪しいのはジェイムスだけだ。ワラ。
 打線も結構強力だったりする。今年は、外国人も期待できそうだし、先発要員としては思い切りの良い郡、今川、実績のある浅間、高濱といったところも信頼の置ける存在だ。若手にも注目だ。

 残念なのは、精彩を欠く中島、杉谷、守備に不安がある渡邊(代打要員か?)といったところか。出番は大分減ることになるだろう。清宮(代打要員か?)も期待したいが、依然未知数だ。


これも面白いシーンだ。

 オミクロン流行の最中、今年は2年ぶりにYPC川越支部写真展が開かれた。

 テーマは「光と影」、そして「自由」作品。今年は、優秀賞をもらった写真もあったので、オレ的には3点の出品となった。
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 山荘の丸椅子に射す午後の陽光と影を撮った作品。。。どれだかわかるよな。昼寝をしたくなるような座面の光と床に伸びる影の対比を表現したつもり。
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 こちらも、冬の山荘の玄関ドアから室内を撮った写真だ。どれだかわかるよな。メルヘン的というか、桟に雪が溜まり冷たそうなドアと、室内の暖かそうな色味の対比が面白いとは思う。そうか、こちらも「対比」だな。

 オレの写真の根本テーマは、常に「物語」である。
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 孤独なおひな様たち。絶妙のタイミングでおばちゃんとおじちゃんが横切ってくれた。瞬間芸で撮った写真だ。優秀賞。何故「最」が着かなかったのか、今でも不思議に思う。。。後になっての感想。ワラ。


 今日は節分である。が、同時にオレの誕生日でもある。。。また一つ年を取った。還暦を超えて、4度目だ。ワラ。

 恵方巻き。。。オレは何となく、このどこから来たのかも分らない風習に、違和感というか嫌悪感を持っている。
 バレンタインやハロウィーンは言うまでも無く、そういう商業的な動機で持ち込まれた、似非イベントだからだ。

 恵方巻きは、どうやら関西方面の風習なのだが、その前は分らない。韓国人も恵方巻きのようなことをやるらしいので、朝鮮半島由来であるかも知れないし、方角がどうとかいうから、風水のからみで支那の文化なのかもしれない。

 恵方巻きで商業的な盛り上がりを作為的に作るのであれば、昔からあるひな祭りや端午の節句をもっと盛り上げろと言いたい。七夕も大陸由来だが、これもしかり。それから十五夜もありだろう。
 多分俺が言いたいのはこういうことだろう。訳の分らないものを持ち込む前に、前からあることをちゃんと見直せ、ということだ。それが、たとえ、マーケティング戦略の展開だとしてもだ。

 で、ご多分に漏れず、オレのところにも恵方巻きがやってきた。どっちの方角向いて喰うとか、関係ない。タダの昼飯である。
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 なだ万とある。プラの箱に仰々しく入ってきた。高いのか? こんなにデカいの一人で喰うのか?というのが初見の感想だ?
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 がぶっとかじった。味はよい、というか普通だ。中に入っているのは、キュウリ、カニカマ、タマゴ、エビ、かんぴょう、シイタケである。特に豪華という話でもない。
 最初は喰いきれないと思ったが、無事完食。最後は反対側から具がはみ出しそうになったので、上を向いて食い切った。今年の開運の方角は、これで真上に確定した。オレ的考察。

 今夜は鬼は外!をやるのだろうか。明日は立春というのに、まだ寒い。

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