水抜きはこうやれ
前夜、薪ストーブで楽しんだら、後は水抜き作業が待っている。昼過ぎまで、写真を撮ったり、残ったカレーを食ったり、クリスマスレース用の蔓を取ったりして時間を潰した。将に、プライスレスな一時である。
この日は天気も回復し、なにか作業をしていると、汗ばむくらいの陽気となった。
朝の7時にはこんな感じ(上の写真)だったが、昼過ぎには、こんな風(下の写真)になった。
リースの飾り用に枯れた姥百合を捜しに、秘密の場所に出掛けた。収穫はなかったが、いい絵(写真)は採れた。
この季節に、山葡萄かな? 一粒食べてみた。酸っぱいじゃないか。鳥もクワンか。ワラ。
さて、戯れ言はこのくらいにして、水抜きの話だ。当たり前の手順なのだが、一々確認しながらやらないと訳がわからなくなるのは、オレの歳のせいかもしれない。
まずは、外回りから手を付ける。4カ所ある。
1.土中に埋まっている元栓を止める。どこの家にでもあるようなブルーの蓋を開けて、結構奥(凍結しない深さ)まで腕をツッコむと、固いレバーがある。これを、時計回りに90度回すと、栓が閉まる。まずは家の中に入ってくる水道の元を絶つということだ。
2.リンレイ?のガス湯沸かし器の、水道管の「入と出」の水抜き栓(スクリューキャップ)のネジを緩めて内部の水を抜く。すると水がしたたり落ちてくる。が、緩めすぎると、スクリューキャップを地面に落とすので注意が必要だ。
積もった雪の中に落としでもしたら、見つけるまでに30分はかかるだろう。ワラ。
3.次は外付けの水道だ。蛇口を全開にしたら、付帯する水抜き栓(ダイヤル式でオレンジ色)も同様に全開にする(右回し)。中途半端に開くと、そこに残った水分が凍り、ネジ回りの破裂の原因となるから、注意が必要だ。
4.その次は、縁の下に潜る。奥の方にある水抜き栓を全開にして、全ての水道管に連結しているパイプネットワークから水を全て抜く。先端の蛇口から管内に残った水が勢いよく出てくる。
室内は、やはり4カ所である。
1.キッチンの蛇口(水と温水の二つ)を全開にしたら、水抜き栓(一カ所)を目一杯時計回りに回して、こちらも全開にする。
2.洗面所の蛇口二つと水抜き栓二つも同様に全開にする。
3.バスルームの水と温水の蛇口を全開にしたら、水抜き栓バルブなるモノが、給水器に付属しているので、これも2カ所ネジ回しでバラす。これは、メーカーによってバリエーションがあるので、それぞれのマニュアルに従う必要があるので、細かいことは書かない。
4.最後が、トイレだ。同様に、水道栓と水抜き栓を全開にする。(もっとも、水道栓は最初から開の状態なので、そのままだ。)
そして、後付け式のウォシュレットがある場合、ユニット内のタンク水を抜く必要がある。それ用のバルブが付いている。
次に、貯水タンク内の水を全部抜く。ジャァジャァ水を流すので、ついでにトイレ掃除をしておけ、という話だ。
が、タンク下部にはどうしても水が残るので、ここには、不凍液を少々入れて凍結を防止するべし。陶器のタンクが、割れたらしゃれにならないだろう。
以上が、水抜き作業の全貌である。ふぅ。
このようにして、きっちり水抜きをすれば、しばらくは安泰である。が、いつも思う。ちゃんと水抜きは出来たのか? その答えは、次に来たときに明らかになる。今のところ、失敗はない。
だが、一度だけ、粗相があった。オレの過失ではなかった。もう7、8年かそれ以上前の話なので、細かいことは忘れた。が、そのときは結構大変であった。
大晦日の前日にやってくると、外の蛇口のネジ部分に亀裂が入っていたのである。水道管が凍結して、破裂したのである。そのとき、理解した。弱いところが裂ける。ねじ部が弱いのだ。
急遽、近所の配管屋さんに電話して、修理して貰った。が、これが、水道管の修理だけに終わらなかった。
原因は、何週間か前にあった停電だった。と思う。そのせいで、電源が落ちたままとなり、復帰せず、水道管を温める役目をする電熱線が、機能しなかったのである。冷蔵庫の氷は、逆にとけて水となっていた。
電熱線を全取っ替えする羽目となったのである。このとき、温度感応型の電熱線に切り替えた。以来、水抜き関係での大きなトラブルは起きていない。
が、未だに一つの疑問が残っている。冬の間、水は抜いてある。即ち、水はどこにもない。それでも、心配なので、電熱線は付けっぱなしである。気温が下がると、スイッチがオンして、空の水道管を温めているのだ。
これが、必要とも思えないのだが、最初のトラウマがあるので、中々スイッチを切ることは出来ない。問題はこれはタダではない。故に、冬季には、誰も来なくても電気代がバカ高くなる。とりあえず、保険だと思って、放置しているが、そのうち我慢が出来なくなるかも知れない。ワラ。