とは言っても、最近の話ではない。二年前の話だ。この先、インドの会社に就職したいと考えている人の参考になればと思ってこれを記す。オモシロ半分である。ワラ

 そもそものキッカケは、それまで努めていたアメリカの会社をクビになったからである。まぁ、じり貧の会社だったので、潮時ではあったが、ごまかせるのならあと5年くらいは頑張りたいと考えていたが、その野望は潰えた。
 なので、インドの会社へは自分で売り込んだ。そうしたら、いいよ~と言ってくれたので、とりあえず緊急避難先としては十分だったし、その舟に乗った。こちとら老人なので、そんなにわがままを言っている場合でもないというのもあった。

 インドと言えばITを思い浮かべるがオレの場合そうではない。仕事は製造業である。給料は大分減った。とりあえず、年間の家計支出とかろうじてバランスするレベルだ。まぁいい。じきに年金生活者である。ワラ

 さて、ではインドの会社に勤めることのメリット、デメリットを記す。まぁ、メリットはないに等しいので、デメリットから言っておこう。

 1.給与は安い。同じ勤めるのならば、欧米系がいい。中国系にもかてないだろう。
 2.雇用契約が曖昧である。オレの場合、契約更新が最初のが切れてから1年以上かかった。この宙ぶらりんの状態を我慢できない奴は、諦めた方がいい。
 3.会社組織が完成形ではない。部活で言えば、体育会系ではなく同行会だ。
 4.産業の歴史が浅いせいだと思うが、テクノロジーにおける優位性がない。なので、日本のお客は中々ごまかせない。ワラ
 5.なんでもことを性急に運びたがる。よって、結果もすぐに求める。ウサギのようで、空回りするので、カメの日本人に結局負ける。
 6.カーストと関わりがあるのかも知れないが、右から左に、が多い。仕事の仕方が、バケツリレーだ。コントロールバルブの役割を果たす中間管理職がいない。
 7.グローバル企業を目指してはいるのだが、グローバル人材は殆ど皆無に等しい。日本語を話せる奴がオレしかいない。それでいて、日本のお客とのビジネス拡大を第一目標に掲げている。バカなの?と罵りたくなる。はぁ、(^_^)

 上記1と2は雇用契約に関係する部分で、3から7は仕事に関連する部分だ。このストレスに耐えうる人材を求めている。

 実際、2,3人募集を掛けているが、この2年、網に掛った人物はいるが、釣り切れていない。実際の所、人材募集を謳いながらも、魚のいない池で釣りをしているようなモノである。なにしろ、欲しい人材が殆どありえないスペックだからである。

 では、メリットを書いておこう。はて、あったか。

 1.中国の次はインドだといわれているように、時代の最先端を行っている。インドが世界経済を牽引する日は遠くないだろう。そういうところに身を置いている楽しさ、というべきか。
 2.会社をどう成長させていくか、それは君の双肩に掛っている。。。やりがいはあるだろうなぁ。
 3.己の存在価値を示すことが出来れば、しばらくは食いっぱぐれはなかろう。。。オレはもうくたびれ始めている。なので、後継者を探している。はぁ。
 4.インド人に追い詰められたキ印はいないように見える。あくまでも日本人基準だが、単に仕事が慣れていない、出来ない、わからないというだけの話だ。その意味ではポテンシャルはある。

 まとめ

 インドの会社は働き盛りの人が目指す方向ではない。オレみたいなアガリに近いジイサンが、老後の余興に何年か働いてみるのに丁度いい。ITとか特殊なケースは除外してもいいが、さもなくば、あと10年待てという感じだろうか。
 業界での十分な経験と知識、そしてなによりも英語は必須だ。TOEIC900点は欲しい。でないと苦しいだろう。一匹狼的人間でないと適合しない。限りなく、個人事業主に近い感性が必要だ。
 まぁ、こういう人材が中々みつからないんだよなぁ。
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 この少年の気分がよく分る今日この頃。彼の方が未來に対する夢があるので、まだましか。