紅葉の湖をのんびりとカヤックで巡る。。。これが、オレがカヤックをやろうと決意したときの脳内イメージであった。それから苦節5年、今ようやくそのチャンスが巡ってきたのである。

 一月前、事前にロケーションチェックもおこなった。用意周到である。そしてこの週末、満を持して奥利根に乗り込んだ、てな感じ。

 計画は以下の通りだ。一泊二日のお泊まりコース。

 初日(土曜):朝、自宅を出発する。下道を120kmほど走行し、土合ドライブイン(RVパーク)を目指す。着いたら、カヤックの組立、食料買い出しを行い、夜は近隣の温泉に浸かって体調を整える。。
 二日目(日曜):早朝、奥利根湖を目指す。30分ほどの道のりである。着いたらあとはカヤック三昧、どこかに上陸したら、カップヌードルを食う。そして絶景の紅葉写真を収める。半日ほど楽しんだら、午後明るいうちに土合に戻り、夕方時分には撤収、そして帰路につく。夜には自宅で晩酌だ。

 計画は万端であったが、出掛ける前は天気や現地の混雑具合など、色々な不安があった。
 が、終わってみれば全てが計画通りに事が運んだ。日頃の行いのなんと良いことか。そう断じぜずにはいられない。ワラ。
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 谷川岳の登り口にある土合ドライブイン(RVパーク)。カバチャン、ホビー君、屋根上フジタ君初の三役そろい踏み。

 さて、日曜の朝、早起きをし、軽く朝食を済ますと、いざ奥利根湖へと向かう。誰も来ない川沿いのワインディング道を上ったり下ったりして、予定通り8時には奥利根湖(矢木沢ダム)へと到着する。
 これ以上時刻が早いとゲートが閉じていて侵入不能なわけだが、殺到する観光車両があるわけでもなく、拍子抜けするほどにすんなりと現地に着いた。

 すでに釣り人のモーターボートの何台かが列をなし、出艇時刻を待って待機している。オレは割り込むように進入し、ベストの駐車場所を確保した。

 ⒏時半になった。次から次へ湖上へと出て行くボートを尻目に、こちらはまだ段取り準備中。そうだ、出艇前のルーティン、色々やることがある。トイレも二度行った。ワラ。

 そうやってウダウダしていると、結局出艇は9時半となった。まぁ、想定の範囲内であろう。
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 目指すは、幽の沢(ゆうのさわ)だ。兎に角、漕ぐべし、漕ぐべし。途中、悪沢という渓谷?に立寄る。カヤックならではの写真スポットだ。
 
 努力の甲斐あってか、想定よりは早く、幽の沢のドン付きらしき砂地のある地点に着いた。まだ先はあるらしい。三メートルほどの川のような流れがある。が、流木に遮られ、それ以上遡ることは無理なようだった。砂地への上陸も試みたが、ちょいと難しい。
 水深も十分にあるし、その先に行くのがカヤックの醍醐味ではあるのだが、下手こいてのチンはいやだ。安全、安心は第一であろう。よって、引き返すことにした。
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 別の上陸地点を求めて西ゴンボリ方面を目指す。向かい風故に中々前に進まない。遠くに見えるのは牛ヶ岳か??

 白く見える湖岸は殆どが急な岩場である。上陸はできない。出来るとすれば、沢沿いであろう。遠くの方に、白い枯れ木の一群と赤く染まった紅葉の樹木が見える。そこを目指した。そこが上陸可能地点かどうかはまだ分らない。
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 目的とした紅葉と白い枯れ木のコントラストがステキなロケーションに到達した。

 近づいてわかったのは、そこが絶好の上陸ポイントだと言うこと。ここが、西ゴンボリなのか、それより手前なのか、既に通り過ぎているのか、そこはわからない。が、兎に角、絶好のランチポイントを発見した。ヨッシャー!
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 ここまで到達するのに三時間近く船を漕いだと思う。お湯を沸かしてカップラーメンとコーヒーでランチだ。

 サンチャンは、どんぐりの実を拾っては食べている。それ食べられるのか?
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 オレはこんな感じでお湯を沸かす。来た時よりも美しく。ゴミは人が落としていったモノまで拾う。
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 上陸してのんびりしていたら、あっと言う間に時計は1時半を指している。よって、あまり日が傾かないうちに、出艇場所へと急ぐことにした。
 時々すれ違ったり追い越してゆくモーターボートが発する波で我が艇は葉っぱのようにユラユラと揺れる。

 アルアルだが、帰りの方が近く感じた。追い風の助けを借り、一時間もしないうちに、ダムが見えてきた。あとは、惰性で岸を目指すだけだ。

 この日は、うちら以外では、2艘のアリュートののんびりと漕ぎ行く姿が見えた。が、それ以外カヤッカーは見かけなかった。紅葉が素晴らしいのに、不思議。もっといるかと思った。
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 そうして2時半には出艇場所へと帰着した。やりきった感は120%。都合5時間のカヤックツアー。これまでの最長を記録した。

 あとは来たときと同じようにバタバタと後片付けをすると、管理人のおじちゃんともしばし言葉を交わし、3時半には湖を後にした。サンキュー、奥利根!
 そしてホビー君の待つ土合の根城へと引き返す。ものの30分だ。

 ホビー君で一息付いたあと、前日の残った食料で腹ごしらいも完了。雨模様の土合を6時過ぎには撤収する。あとは家に帰るだけだ。

 フジタ君は頭に載せたまま、ひたすら国道17号を南下し、21時には無事帰還とあいなった。
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 ここで、これまでのカヤック回数を整理しておこう。数えてみたら都合7回である。コロナのせいで2年ほどの休止期間もあった。

  1.玉淀湖で、モンベルの体験ツアー
   2.木津川で、フジタカヌーの体験ツアー
3.木津川で、マイカヤック受領ツアー
4.猪苗代湖で、キャンプツアー1
5.猪苗代湖で、キャンプツアー2
6.琵琶湖で、キャンプツアー
7.奥多摩湖で、紅葉ツアー

 時間は掛ったが、大分慣れてきた感はある。さてさて、次はどこかな。