何を思い立ったか、もう四半世紀近くお蔵入りしていた雛人形をクローゼットの奥から取り出し、飾ってみた。結構な手間ではある。

 一つには、婆さん(俺の母親)が九十才を迎えたことがある。なので、ちょっぴりだけ、お祝いの気分を演出したのである。一族郎党を呼んで、パーティーでもやるかと提案したが、そういうのやるとポックリ逝くのでイランと言われた。なので、代替案だ。

 もう一つには、クローゼットの中、10年に一度くらいは整理しろという、オレの家人への隠れメッセージだ。案の定、粗大不要ゴミが排出された。

 というわけで、もしかしたら既に腐っているかも知れない雛人形のセットを引っ張り出したわけである。
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 三人官女の顔にシミでも浮き出ていたらしゃれにならなかったが、なんだかんだ言って、保存状態が良かった。まずはほっとした。そして結構立派なお雛様飾りであったことを再認識し、改めて出してあげて良かったなどと感慨に耽ってみるオレである。

 二十年以上も箱の中に閉じ込められていた彼らは、とてもかわいそうであった。すまんかったな、オマイラ。

 さて、探究心旺盛であるオレはふと考えた。そもそも、雛祭りとはなんなのか。なんとなく、平安時代の宮廷のオママゴトであろうことはわかるのだが、それ以上は知らない。

 桃の節句以外には、端午の節句、重陽の節句というのもあるが、知識としては中途半端である。節というからには、なんらかの節目ではあるのだが、それはなんなのか。

 なので、ちょっとだけ調べた。節句は大陸由来のなにかで5回あることがわかった。1月以外は奇数のぞろ目だ。七夕も入っていることが少し意外。

 人日の節句(1月7日)←七草がゆを食べる日
 上巳の節句(3月3日)←雛人形を飾る日
 端午の節句(5月5日)←鯉のぼりをあげる日
 七夕の節句(7月7日)←竹飾りを立てる日
 重陽の節句(9月9日)←謎(月に係わるなにかかな?)

 雛祭りは、上巳(じょうし)の節句と言うそうだが、邪気払いの為に人形を川に流すという風習から雛人形を飾るかたちに変化したようである。

 ところで、雛祭りは桃の節句ともいわれるわけだが、おかしくないか? 季節的には、桃より梅のほうがしっくりくる。理由は簡単。要は旧暦の3月3日が正しいのである。
 ということで、今年の旧暦3月3日はいつか調べた。4月3日である。桃の花がいつ頃咲くのかしらんが、4月ならまだしっくりくる。ということだ。

 オレ的には、これらの伝統行事は、旧暦で行うべきというのが持論である。元旦もそうだ。初春とか言いながら、糞寒いのが今時の正月である。本来の元旦は、大陸の春節と同じで、立春あたりのはずなのである。

 さて、次は5月5日である。何しているかな。

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 オレが、面白くもないことを色々調べていると、サンチャンも不思議そうだ。