還暦を過ぎた頃であろうか。それまで、気にもしていなかった血圧が急に上がり始めた。

 若い頃からずっと、血圧は上が110~120であった。それが、いつの間にか130になり、3年くらい前から140になり、今は朝の平均が150である。

 昔は、年齢+90が正常範囲と言われていた。ならば、60+90=150で、普通である。年相応だ。が、薬剤メーカーの陰謀によって、年齢に拘わらず130以上はすべて高血圧症とするという業界基準が作られた。(オレ的妄想)
 よって、130以上は、高血圧である。治療の対象となる。医者に行って、診察を受け、薬を処方して貰わなければならない。いい商売だと揶揄したくなるのはオレがひねくれているからなのか。

 なので、オレはこれに反発を感じ、西洋医学によるところの薬を飲むことを拒絶しているのである。尿酸値を下げる薬だけで十分だ。これ以上、色々な薬漬け生活は送りたくはない。

 今血圧は、朝食前に測るようにしている。上が150で下が95というのがこの一ヶ月の平均値だ。時々、180くらいまであがる。原因は不明だ。一方で、二度三度測ると10以上のギャップが発生することもある。これは今のところの謎だ。

 一説には、体重が増えると血圧も上がるという。そういえば、この5年で、68から73と、5キロ以上増えている。暴飲暴食するわけでもないのに、増えた。代謝が落ちていることが原因であろう。確実に老人化のプロセスを突き進んでいる。

 先月の上旬だったろうか。朝の血圧が、200まで上がった。なんとなく、意識もぼうっとする。この時は、さすがにやばいんじゃね?と思った。200というのは、昨夏の大腸カメラをケツにぶち込まれたとき以来で、これが二度目である。腸内の一番細い部分?(へその下あたり)をカメラが貫通したときに、このマックスを記録した。ワラ。
 200というのは、そのくらいの異常事態である。

 ということで、オレは近所の知り合いの漢方薬局に走った。そこで、処方して貰ったのが、冠心逐瘀丹(かんしんちくおたん)という薬だ。様々な病気の原因となる「瘀血(おけつ)」を解消して、本来の活き活きとした血行に戻す「活血」の働きがあるという。
 漢方だが、製剤は日本製だ。
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 一ヶ月分が税込みで13,200円。安い居酒屋の3回分といったところか。これを高いと見るか妥当と見るか、悩ましいところだ。

 これがオレに効くのかどうかはまだわからない。1ヶ月半ほど飲み続けているが、今のところ、改善の兆しはない。が、殊更ひどくなることもないので、高値安定というところだろうか。

 漢方はそもそも、続けないと効果は表れないといわれているので、あと数ヶ月は続けるつもりだ。最後の頼みの綱かも知れない。

 一番の問題は、血圧が高いということ自体より、そこから引き起こされる心臓病や、脳溢血とか脳梗塞といった脳の病気である。こういうのを発症したら、一気に寿命を縮める。
 オレの場合、高脂血症、高コレステロール、この辺りが課題だ。まぁ、この先、やらなければならないことが特段にあるわけでもないので、お陀仏になるのも、人生の選択枝かも知れないが。。。ワラ

 漢方がどういう効き目を表わすのかをみるのは、ある意味オレ的人体実験ではある。
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 天麩羅にすると旨いハリギリも冬はこんな姿だ。